
田畑は平らなところばかりとは限らない。耕作放棄がすすむ中山間地の実践で、イノシシよけに貢献している牛さんたちが、子どもたちに大人気!
今、里山では、山や農地の手入れが行き届かないためにイノシシなどが増え、農作物が食い荒らされて、さらに農地が荒れるという悪循環がすすんでいる。(社)ふくい・くらしの研究所が取り組んでいる教育ファームのほ場は、不耕作地を開墾した里山の畑(鯖江市・河田地区)。イノシシが作物を食べてしまうために、地元の農家も獣害対策に四苦八苦している場所だ。そこに、昨年の夏、待ち望んだ救世主があらわれた。
福井県の嶺南牧場からやってきた若狭牛の「もとよ」と「ゆきみ」。山林に放牧された2頭が、夏から秋にかけて下草をムシャムシャ食べてくれるおかげで、イノシシの好きな山際の繁みがなくなり、山と田畑の間に見通しがきく緩衝地帯ができる。これで臆病なイノシシは田畑に近づけないのだ。もちろん、里山に牛を放牧すればエサ代だってかからない。
さらに放牧牛は、教育ファームでも大人気! 「もとよ」と「ゆきみ」の頭をやさしくなでながら「牛さん、また会いにくるねー」と、子どもたちの気持ちを田畑につなぎ止めるのにも一役かっている。里山の放牧牛は、まさに一石三鳥のおすすめ実践なのだ。
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